前々回のブログで”地球の来し方”なんて書きましたが、要は、SACLAの”水の来し方”を解明したいわけなんです。ほんとのところ、わかっていそうでよくわかってないんですね。
SACLA源泉所在地の鹿児島県垂水市、この町には十数社もの温泉水ミネラルウォーターの製造販売会社があります。”たるみず”の名が示すとおり、古から水の良い町とされてきました。ただ、その水がどこからやってきた水なのか、由来の話となると他社のホームページなどでは、いわく”後背地の高隈山系に降った雨水が地下に浸透して温泉水になった”みたいな説明がなされています。たしかに、一般的にはそのような説明で間違っていないのですが、、、
国産ミネラルウォーターも、欧米からの輸入物もほぼ同じような説明が大半。例外的に、数は少ないですが、氷河由来とか、地表近くの地下を流れる伏流水などもあります。それぞれどのような由来かによって水の性質、成分がことなり、その結果、様々な個性のミネラルウォーターが店頭に並んでいます。
ただ、なかでもSACLAのように、天然の水素が含まれている超個性的なミネラルウォーターは、さすがにみかけません。この天然水素がなぜ含まれているのか、調査をした国立東京工業大学の教授らも首をひねっているのです。SACLA源泉地下800mまでを構成している鉱物からは水素は発生しない。ならば、この水素はどこから、来たのか、というわけです。いつかこの謎が解けるようにいろんな研究者と解明の努力を続けたいと思っています。
千葉県の大停電に引き続き、台風19号で千曲川や阿武隈川流域などで被害を受けられたみなさまにお見舞い申し上げます。
夏から秋の長い期間に台風や豪雨が、浸水や土砂災害だけでなく、停電、物流、交通など多方面にわたって被害をもたらすということが毎年のように大きなニュースとなってきました。被災者のみなさまは、想像もされていなかったにちがいない身体的、心理的な痛手を癒す間もなく、被害の復旧に向き合わされる。災害のたびにそうした情景がいつ眼前の、わがこととなってもおかしくない、そんなところで私たちは暮らしているということが痛感されます。常日頃から備える心構えをもつしかない、つくづくそう思わされますね。
日本列島の水は、ほぼ軟水ですね。珊瑚礁が隆起してできた離島などでは、硬水のところもありますが、本土の水が軟水なのは、陸地が狭く、山間地に降った雨水が岩盤の鉱物を溶かし込む間も無く流れてしまうからだそうです。
ひとが水を飲んで「おいしい」と感じるポイントはふたつ。ひとつは、軟水であること。だから、日本列島の水は基本的においしい水なんですね。ただ、その水も水道水に”加工”されて各家庭に届いたときには、残念ながら本来のおいしさは損なわれています。おいしさポイントのもうひとつは、冷たさ。なので、水道水でもしっかり冷やしてあるとより美味しく感じます。煮沸してカルキ臭をとばしたうえで冷蔵庫で冷やす、という手間がかかりますね。水道水については他にもいくつか話題にしたいのですが、それはまた。
さて軟水は、一般的には硬度100mg/L程度以下とされますが、市販のミネラルウォーターは、硬度5~60が多いようです。冷やさなくても美味しいレベルですね。
ところが、これが、硬度1.4のSACLAとなると、ちょっとおおげさな言い方かもしれませんが、別次元の美味しさになります。SACLAを初めて飲んだ方は「あまい」と感じて驚かれる場合があります。一般的な市販ミネラルウォーターとの味の違いは、とくに常温でくちにしたときにはっきりします。ほんのりあまい、まったりあまい、そんな感想をよくお聞きします。温めて白湯にするといっそうあまく感じるのも”超軟水”ならではですね。
いい水を求めて日本を旅していた外国人の方からそんな驚きの声をお聞きしたこともあれば、定期購入されているお客様のお子様が「お母さん、おいしい(あまい)お水ちょうだい」とねだられるとお便りをいただいたこともあります。
お客様から寄せられたおいしさのエピソード、折に触れてご紹介していきます。
(写真はイメージです)
ラグビーあつい! でも朝夕は涼しい! おしゃれにおでかけできる、この行楽シーズン到来をを楽しみにして週末の計画立をあれこれ立てている方も多いでしょうね。でも、残念。今週末は台風19号が日本列島にやってきそうです。日本の気象庁、米軍の台風サイト、ヨーロッパ中期予報センター、どの予報進路をみても同じ。行楽の計画の見直しや、暴風や浸水対策を早めにしておきたいですね。
2019台風19号
一時期よく耳にしたシンギュラリティ、最近あまり聞かなくなりました。あと数十年後にAI(人工知能)が人間の知能を超えて、その後はいわばAIが人類を支配するかのような予測を語る人々が出てきました。ショッキングな話でしたから世界中で話題になったようですが、反論が相次ぎ「AIが人類を凌駕してこの世界を支配するようなことはあり得ない」という意見に落ち着いたかのようで、胸をなでおろした人々が多いでしょうね。私もその一人です。
コンピュータや通信関連の発展は目覚しいですから、AIや自動運転など、未来予測は相変わらずにぎやかです。でも未来を研究することはあまりあてにならないんじゃない?なんてつっこみをいれたくなりますね。どうしたところで1秒先のこともわからないのがこの世界だよなあ、なんて思うからです。温暖化についても、はたしてこのまま直線的に上昇するのか、数十年後の気温を左右する要素は地球規模、宇宙規模のイベントが他にもありそうです。
こんなときだからこそ、過去に学ぶのがいいんじゃないの?って思いたくなりますね。未来はわからないけれども、過去については手がかりがいっぱい。SACLA源泉もこの地下でどんなことがあってこの素敵な温泉水に恵まれたのか、地球の来し方に想いを馳せるとその謎も少しわかる気がします。続きは、また。
SACLAの源泉から車で1時間ほど東に走ると志布志湾、太平洋に面した肝付町(きもつきちょう)。幕末の薩摩藩士小松帯刀の本家肝付氏の本拠地だった町。この町の最近のニュースに、AIを活用した乗り合いタクシーの本格運用が始まったとのこと。肝付町は、旧高山町と旧内之浦町が合併して誕生した町ですが、内之浦地区は急速に過疎高齢化がすすみ、公共交通のない孤立した集落が点在。そんな過酷な環境のなかで乗り合いタクシーの運行は、住民の皆さんには嬉しいニュースでしょうね。AI乗り合いタクシーの本格運用は全国の自治体で初の事例のようですが、この町役場はさまざまな新しい取り組みにチャレンジしています。小松帯刀はこの町の生まれではありませんが、肝付氏によって引き継がれてきた文化、精神の土壌があるのかもしれませんね。
肝付町