SACLAには、ペットボトル入りがありません。温泉水ナチュラルミネラルウォーター「さくらじまのやさしい水」は、すべてBIB(バッグインボックス、Bag in Box)といわれる容器入りです。
SACLAは、天然水素含有、酸化還元電位-390mVのすぐれた抗酸化力のある水です。ところが水素も酸化還元電位も、光や空気(酸素)には弱い。ペットボトルのような透明でむきだしの容器に入れたのでは、すぐに抗酸化力が弱まってしまいます。そこでBIB容器の出番。
BIBは、ダンボール製の外箱の内側にポリエチレン製のバッグが収まっています。このバッグの中に水が入っているので、光は外箱によって遮断されて光による酸化は防げます。酸化のもうひとつの大敵は空気(酸素)。内側のバッグは、空気を遮断するためにポリエチレン素材を二重にして空気による酸化を防いでいるのです。
SACLAスタッフが視察した愛媛県にあるバッグの製造工場の製造工程では、不良品が混じらないように厳密な管理がなされていました。柔らかなプラスチック製のバッグ、小さなピンホールがあるだけで不良品になるのです。日本のものづくりの細かな気遣いが実感されます。
余談ですが、ワイン好きのヘビーユーザーの中にはBIBがおなじみの方もあるかもしれません。3〜5リットルの大容量の輸入ワイン。こうしたワインのBIB容器は、内部のバッグが銀色、これはポリエチレン素材をアルミ蒸着で加工したもの。ワインにとっても酸化は大敵なのです。
そこでアルミニュームの層で透明なポリエチレンを覆うことで光と空気の遮断力を高め、より抗酸化力の強いパッケージにしているのだそうです。
ワインと同じように、ミネラルウォーターのBIBのバッグもアルミ蒸着でもっと抗酸化力が高まるのでは?と期待が高まりますね。
ところが上記の愛媛県の製造工場で聞いたところでは、通常のバッグ製造方法は熱圧着なのにアルミのバッグは接着剤が必要なので水の容器には使えないのだそうです。ワインなどの酒類や調味料にはそれ自体の強い香りがあるので接着剤の匂いに消費者が気づくことはない。
でも、水はどんなものでも溶かす(金属でも岩でも!)最強の溶剤なので、わずかな異物の匂い成分でも溶かし込んでしまうため、接着剤を使うとたちどころにその異臭が水から感じられてしまうというのです。
でも今後、日本のものづくり力で優れた水質の温泉水ナチュラルミネラルウォーターの容器として、よりすぐれた容器が出現するようにSACLAとしても容器メーカーを応援していきます。