“さびない力(ちから)、世界最高水準”という、少々刺激的なタイトルは、ORP値−390mVというSACLA源泉水の測定値にもとづくタイトル名です。国内、海外の天然水のORP情報と比較した結果「世界最高水準」といっていいのではないかと判断しました。以下、ORPとはなにか、そのORP値がどのように水の性質に関わっているのか、順をおってみていきましょう。

 雨に打たれたままにしていた自転車や、台所にしまい込んでいた包丁がふと気づけばサビていたなんて経験、ありませんか。

 鉄でできた道具類は、使用後は乾いた布で拭き上げたり、水濡れしない場所に保管したり、また場合によっては防錆油でコーティングしたりと、こまやかな気配りや手入れをしないとサビてしまいますね。

 「水にぬれて鉄がサビる」という現象は、ある程度の年齢になればだれでも経験的に知っていることと思います。しかし「水の性質」によって、サビやすさが違うことを知っている人は、少ないでしょう。

 そもそも、なぜ鉄は水にぬれるとサビるのか。そのメカニズムを簡略化して見てみます。

 鉄が水にぬれると、目には見えない量子レベルの世界(1メートルの10億分の1以下の世界)で、水と鉄の間で電子をやりとりする化学反応が起きています。さらに酸素と反応して鉄が酸化、そうしてできた酸化鉄などがサビとなり目に見えるようになる。こうして鉄がサビていくのだそうです。

 こうして量子レベルの現象が、日常の光景としてわたしたちの目前に出現することになります。

 ※増子昇著「サビの発生機構」によると、この化学反応を電子の授受でみると次の式になるそうです。

4Fe  − 12e = 4Fe3+

3O2  + 12e = 6O2-

4Fe3+ + 6O2- = 2Fe2O3

 鉄は電子を失って(酸化されて)三価のイオンとなり、酸素は電子を受けいれて(還元されて)酸化物イオン(O2-イオン)となります。両方が電気的に中性を保ちながら規則性をもって集合したのがFe2O3です。

(太字/増子昇著「サビの発生機構」より抜粋)

 鉄がサビる=鉄が酸化されるということがわかりました。この鉄の酸化という現象の程度の違いに、じつは「水の性質」が関わっています。

 その「水の性質」を酸化還元電位といいます。水の酸化還元電位は、主にmV(ミリボルト)単位であらわし、また英語表記のORPもよく使われます。ORPは、Oxidation Reduction Potentialの頭文字です。(以後、ORPを使います)

 このORP値がプラスに傾けばサビやすく、マイナスであればあるほどサビにくいことを示しています。

 さて、ORP値は、採水地や浄水方法、殺菌方法などによって大きく異なります。関連書籍やウェブサイトを参照すると全国の水道水は、+400mV〜+700mV。+700mVに近い(サビやすい)のは大阪や東京の水道水です。

 弊社株式会社SACLAの源泉(水源)のORP値は、2012年創業当時に1ヶ月間計測した記録では、-480〜-310mVです。計測値のゆらぎは、その日の気温や光量などによって上下するためです。弊社ではその後も計測していますが、平均値でおおむね-390mVです。

 +400mV〜+700mVの水道水などと比べると-390mVは驚異的な値だといえます。

 これがどれぐらいサビにくさを示しているものか、弊社所在地の鹿児島県垂水市の水道水と比較して実験してみましたが、筆者にとっても結果のちがいは想像以上で、たいへん驚きました。そのときの写真をご参照ください。

 

 その後、SACLAの−390mVという値は、他の天然水のデータと比較して世界最高水準といっていい値であることがわかってきました。

 なお、SACLAの源泉を調査した国立東京工業大学の分析により水素が含有されていることがわかっています。このこともORP値の驚異的な値に影響しているものとおもわれます。

 SACLAの源泉水が、「サビない力、世界最高水準」であるということの説明は以上です。

 

【補記】

 SACLAの源泉水は、最終的にBag In Boxというパッケージになって購入者のもとに届きます。源泉水からパッケージ化までの過程で弊社が測定したORP値は次のとおりです。

パッケージ前   約−390mV

パッケージ当日   約−100mV

パッケージ2日後 約−60mV

パッケージ約1ヶ月後 約+100mV 

 

 ORP値は、水が空気(酸素)や日光(光)にさらされるとプラスに転化していきます。弊社のBag In Boxパッケージは、できるだけ空気や日光を遮蔽するように設計しています。

 また、購入された方が水をBagのコックをひねって使用するとそれと同量の体積分Bagがしぼみ、外気(酸素)がBagのなかに逆流することはありません。

 しかしそれでも、時間とともに少しずつORP値は+転化するため、弊社ではできるだけ新鮮な状態で水をご提供するために、製造してただちに出荷できるように努めています。

 “サビない力(ちから)、世界最高水準”のSACLA、ぜひ新鮮なうちにお飲みください。

 

 ※SACLA源泉水に天然の水素が含まれている謎やメカニズム、また酸化還元電位と人体、健康の関連の詳細は別ページに記します。