桜島の噴火〜SACLA源泉のおおもと

SACLAの源泉は、錦江湾(鹿児島湾)の東側海岸沿いにある工場敷地内にあります。海に面した護岸壁から10mほどの陸地。そこから地下800mまで掘削した深い場所に源泉があります。

昭和57年に掘削した際の記録が残っています。記録図には、地表から地下800mまでの地層が示されていて、地表から順に軽石・シラス、凝灰質粘土砂、凝灰岩、溶結凝灰岩、粘質凝灰岩、砂岩、緑色凝灰岩混じり砂岩、硬砂岩と記されています。地下220mから730mまでに凝灰岩の名がついています。

こうしてみると、少なくとも地表から730mまでは火山噴出物が堆積した地層です。源泉付近は、硬砂岩となっていますが、その名のとおり、細かな砂からできた硬い岩だそうです。これがどのようにして形成されたのかよくわかりませんが、この付近は古代から阿多カルデラ、姶良カルデラという巨大カルデラが活動してきたことから火山と関連した地層だろうと想像します。

桜島は、錦江湾に浮かぶ島だったのが、112年前の大噴火で30億トンの溶岩噴出、大隅半島と地続きになったばかりの、国内有数の活火山。地下800mまで続く火山性地層は、いまも降灰で形成されつつあるのです。SACLAの源泉は、桜島の噴火がおおもとです。奇跡的な水質は、火山活動のめぐみ、賜物ですね。

 

桜島の噴火〜風はどっち?

地元では日常茶飯事の噴火。地元民には噴煙の高さと風向きが気になるのは、洗濯物を屋外に干すのかどうか判断しなければならないからですね。最近は、東風で鹿児島市内方向での降灰が多いようです。

写真は、グレーの、まさに灰色の塊が火口からくだってくるようすですが、このぶんだと鹿児島市内までは届くかどうか、という微妙なところ。

降灰は、洗濯物どころか街全体をところかまわずグレーに覆い、すきまというスキマに侵入するやっかいもの。雨が降ろうものなら路面は真っ黒に変色して歩くのもいやになります。

そこで噴火のあとはせっせと庭や道路に積もった火山灰を掃除。集めた灰は専用のゴミ袋にいれて指定の回収場所に持っていくという作業を怠れないわけですね。

富士山噴火が話題になるのも、こうした桜島の噴火と降灰被害の様子がときどき関東民の目にも止まるからでしょう。

噴火も地震や台風も、日常のルーティンで処理できる程度の大きさに収めておいてほしいもの。