「さくらじまのやさしい水SACLA」は、ORP値が天然水のなかでは世界最高水準と喧伝してきました。SACLA創業時の水質検査や、国立東京工業大学の測定などの結果から、-340〜-390mVという驚くほどに還元性能が高いということが判明したためでした。
SACLAより先行する同業の温泉水ミネラルウォーター銘柄の中には、「活性酸素」を除去する天然「活性水素」水とうたっているものもありました。しかし、そのような銘柄の商品を買ってORPを測定してみるとマイナスの値を示すものはひとつもありませんでした。水道水に至っては、地元垂水市でプラス500mVほど。
同じ測定器でSACLAは、上記のとおりマイナス300を超えていますので、これはたいへんなことだと。それ以来、できるだけ「新鮮」な状態でお客様にお届けしようといろいろ工夫をはじめた、というのがSACLA社の歴史といっていいかもしれません。
もちろん、SACLAの水質の特徴はORPだけではありません。硬度1.4という、これまたおどろくほどの超軟水。そのため、あまく、美味しいという飲めばわかる特性があります。ある意味、この低い硬度と低いORP値は、一見矛盾するようにも思える特質。ちょっとした謎にも思えます。
話をORPにもどして先を続けようと思いますが、ここから先は次回。
※写真は、SACLAで使用しているYOKOGAWAの測定器です。
一時期よく耳にしたシンギュラリティ、最近あまり聞かなくなりました。あと数十年後にAI(人工知能)が人間の知能を超えて、その後はいわばAIが人類を支配するかのような予測を語る人々が出てきました。ショッキングな話でしたから世界中で話題になったようですが、反論が相次ぎ「AIが人類を凌駕してこの世界を支配するようなことはあり得ない」という意見に落ち着いたかのようで、胸をなでおろした人々が多いでしょうね。私もその一人です。
コンピュータや通信関連の発展は目覚しいですから、AIや自動運転など、未来予測は相変わらずにぎやかです。でも未来を研究することはあまりあてにならないんじゃない?なんてつっこみをいれたくなりますね。どうしたところで1秒先のこともわからないのがこの世界だよなあ、なんて思うからです。温暖化についても、はたしてこのまま直線的に上昇するのか、数十年後の気温を左右する要素は地球規模、宇宙規模のイベントが他にもありそうです。
こんなときだからこそ、過去に学ぶのがいいんじゃないの?って思いたくなりますね。未来はわからないけれども、過去については手がかりがいっぱい。SACLA源泉もこの地下でどんなことがあってこの素敵な温泉水に恵まれたのか、地球の来し方に想いを馳せるとその謎も少しわかる気がします。続きは、また。
東京工業大学の地球生命研究所のチームがSACLA源泉で採取した温泉水を分析して、天然の水素が検出されたことについて、じつはいまだになぜ、水素が含まれているのかわかっていません。
地球生命研究所が日本国内の温泉水の調査をしたのは、ウェブサイトの記述や調査に当たった当時の研究者の発言によれば、文字どおり生命の起源を地球内部の火山活動に求めていたのではということがうかがわれます。
その後、弊社から新たな試料を提供して、関連の別の国立研究機関での分析も行われました。これらの分析結果や、データは、口外することを控えてほしいと言われてきました。
ただし、その分析データや画像データは弊社に開示されました。いつか、許されれば公開したいと思っています。
このブログは「水素検出の不思議」などとおおげさなタイトルをつけましたが、それは、地下800mのSACLA源泉の地層に由来します。そこは凝灰岩層になっています。
一般的なミネラルウォーターのイメージは、ミネラルウォーター業界発祥の地、例えばアルプス山脈の山頂に降った雨が、人間活動に汚染されていない岩石層を滲み降りてくるうちに、
ミネラルを含んだ清冽で無垢な飲料水になっているというものです。このイメージは、いま日本国内のミネラルウォーター業界のマーケティングでも同じように採用されています。
ところが、地下から、それも海抜ゼロメートルの地点の地下から湧出してくるミネラルウォーターなどというものは、だれもイメージしてこなかったのです。
東京工業大学地球生命研究所チームは、まったく別の視点、火山活動と生命の起源という視点からこの源泉にアクセスしてきました。さくらじまのやさしい水に、どんな謎があるのか。水素検出の不思議は、次回?ブログでご紹介します。
錆びると聞いて頭に思い浮かぶのは、鉄の赤錆や、青銅が錆びた緑青色の屋根ではないでしょうか。鉄扉などの赤錆びた風情は趣があって、よく映画などの印象的なシーンに登場します。鉄錆が目に入るだけで、風雨にさらされてきた年月の経過が物語られるからでしょうか。
鉄は、風雨にさらされて、つまり空気(酸素)や水にさらされると、時間経過とともに自然に錆びていきます。これは、空気中の酸素分子や水分中の水分子などと鉄が電気的な反応を起こした結果です。“酸化”とよばれるこの反応は、鉄が水中に沈んでいたり、海風などで塩分が加わったりするとより早く進みます。しかし、これと逆にある種の水の中では、酸化の進行が抑えられる場合があります。
SACLAはまさにそのような、鉄の酸化反応を抑える性質の水です。以下の写真は、実際に一般的な水道水とSACLAに鉄製の新品のクリップを沈めて酸化の進行の様子を撮影したものです。
(さらに…)