天然水素は、どこから?

前々回のブログで”地球の来し方”なんて書きましたが、要は、SACLAの”水の来し方”を解明したいわけなんです。ほんとのところ、わかっていそうでよくわかってないんですね。

 

SACLA源泉所在地の鹿児島県垂水市、この町には十数社もの温泉水ミネラルウォーターの製造販売会社があります。”たるみず”の名が示すとおり、古から水の良い町とされてきました。ただ、その水がどこからやってきた水なのか、由来の話となると他社のホームページなどでは、いわく”後背地の高隈山系に降った雨水が地下に浸透して温泉水になった”みたいな説明がなされています。たしかに、一般的にはそのような説明で間違っていないのですが、、、

 

国産ミネラルウォーターも、欧米からの輸入物もほぼ同じような説明が大半。例外的に、数は少ないですが、氷河由来とか、地表近くの地下を流れる伏流水などもあります。それぞれどのような由来かによって水の性質、成分がことなり、その結果、様々な個性のミネラルウォーターが店頭に並んでいます。

 

ただ、なかでもSACLAのように、天然の水素が含まれている超個性的なミネラルウォーターは、さすがにみかけません。この天然水素がなぜ含まれているのか、調査をした国立東京工業大学の教授らも首をひねっているのです。SACLA源泉地下800mまでを構成している鉱物からは水素は発生しない。ならば、この水素はどこから、来たのか、というわけです。いつかこの謎が解けるようにいろんな研究者と解明の努力を続けたいと思っています。