おぼろ月夜

春は、天気が変わりやすいと言われますが、今年2021年の春は、いつもの年以上に天候の変化に振り回されたなあという方もいらっしゃるようです。

桜も、例年より2週間も早い開花となり、満開の校門をくぐっての入学式とはいきそうにないですね。温暖化が進行しているということなのでしょうか、、、

地球レベルの温暖化には、いや、地球史的には小氷河期が進行していてむしろ今後は寒冷化のリスクもあるという少数派の地球科学者もいて、筆者はどちらかというとその地球史レベルの時間軸の立場に共感していたのですが、

どうも、このところ、少数派は分が悪くなっているようで、筆者も肩身が狭くなってきました。

 

さて、おぼろ月夜。この写真をとったこの3月下旬、ぬるんだような夜気で、ふと見上げた桜花の向こうに月がかすんでいました。春先に夜の月がかすむといえば、はるか遠く大陸の砂漠から舞い上がり、太平洋上にまで漂ってきた黄砂が起こすものと鹿児島など南九州や西日本では思われます。

しかし、この夜の空気は違いました。翌日あたりに雨をもたらす湿気のある空が月をおぼろにかすませた風情。そんな風情をもたらす大気の水分、ちょっと見方を変えれば地球の複雑系の象徴、、、桜とおぼろ月。こんな風情ある夜景を見ても”水”に思いをはせる、我ながら困ったもので。