ヤマモモの実

 SACLAの工場のお隣は、県営住宅団地。ひかくてき低層の4階建てが7〜8棟ならんでいます。手入れのよく行き届いた公園のような敷地の南東角に常緑樹が何本もひしめいていて緑の葉陰を濃くしています。先日、日差しを避けてその葉陰の下の歩道を歩いていると、密生する葉っぱの間の赤い実が目の端に入ってきました。立ち止まって見るとヤマモモの実でした。たわわというほどではありませんが、よく枝を繁らせたヤマモモの木の全体に実がついています。ちいさな実なので枝がたわむこともなく、少し離れると花のようにも見える可憐さです。
 温暖な気候を好むヤマモモ。その仲間に”ポルトの木”というのがあり、これも鹿児島でよく目にします。このポルトの木にも実がなるのかどうか、見たことがないのでわかりませんが、ヤマモモの実が遠目に花のように見えるように、ポルトの木も遠目には年中花が咲いているように見えます。緑の葉っぱの間に薄い朱色の葉っぱがところどころ混じっているのです。ヤマモモやポルトの木が目に入るとなぜかやさしい気分が漂ってきます。久しぶりにヤマモモの実を目にして、よけいに嬉しい気分。残念ながら、歩道から手を伸ばして塀の向こうの実をもぐわけにいかず、あのなつかしい味を味わうことはできませんでした。

 そうこうしながら、SACLAの工場の再生に取り組む日々。本格的な操業再開まで、あと少し。肉体労働の多い日々をヤマモモに癒された日でした。